私はよく、お客様に『ネイリストさんだから、もともと絵が上手だったんでしょ?』と聞かれたり、『私は絵が下手だからネイリストにはなれないな』とお客様がおっしゃることがあります。
ネイリストは絵が上手というイメージがかなり定着しているようです。
それは、ジェルネイルなどを施した爪のイメージ写真はきれいなアートがされたものがほとんどだからかもしれません。
ですから、ネイリストを目指す方の中には、『ネイリストは絵が下手でもになれるのか』とか、『絵が下手だからネイリストにはなれない』などと心配されている方もいるのではないでしょうか?
今回はそのような方に『ネイリストは絵が下手でもなれる!』というその理由や対策について書いていきます。
ネイリストは絵が下手でもなれるの?
私の場合は、上手かどうかは別として、割と絵は好きでしたが、ネイリストの同僚には絵が得意ではないスタッフもいました。
でも、そのスタッフ指名のお客様もたくさんいました。
つまり、ネイリストは絵が下手でもなれます。
ネイリストは絵が下手でも大丈夫!対策3つ
その対策としては、
- 練習する
- うまく見せる
- 得意なアートを提案する
この3つです。
練習する
絵が描く場面は、【検定のアート課題】と【お客様のオーダー】の大きく2つがあると思います。
まず【検定のアート課題】ついては、毎回必ずあり、毎年課題は変わりますが、本番直前に発表されるわけではなく、必ず試験要項に書いてあります。
試験申し込みが始まってから試験日までには十分な期間があるので、課題に合ったアートを考え、当日までに同じアートを練習して描けるようにしておけば大丈夫です。
次に【お客様のオーダー】についても同様に、Instagramなどでリサーチし、オーダーが来そうなアートは練習しておくと、慌てなくて済むでしょう。
うまく見せる
当然ですが、ネイルで言うアートは爪の上だけの狭い範囲の中で収めなくてはなりません。
例えば、一つのお花を爪に描くとき、そこに収めようとすると野暮ったく見えてしまうことがあります。
それならば、あえて収めようとせずに少し中心からずらして見切れているように描いて空いている部分に、ストーンやラメを乗せるとオシャレになります。
ほかにも、ドットを描くときにはまっすぐ整列させてしまうと気持ちが悪いぶつぶつに見えてしまい、残念な仕上がりに…
なので、ドットを描く場合にはそのすべてが整列しないようにずらして描きます。
これ以外にもやるだけで洗練されて見える工夫はたくさんあります。
得意なアートを提案する
さらに自分の得意なアートを作ることです。
絵が下手という方は、まっすぐ線を描いたり、お花や、キャラクターを描いたりする模写のようなことが苦手ということなのではないかと思います。
手描きのアートも近年流行のものは『ニュアンスアート』と言って、コーヒーにミルクを混ぜる途中のようなふんわりしたアートで、『○○のを描きました!』みたいなものではありません。
それに、このアートはカラーを変えるだけで、海のような雰囲気にもなりますし、天然石のような雰囲気にもなりますし、幅広く応用が利くのでおすすめ!
これだけでなく、ストーンを置いたり、シールを貼ったり、ラメやホログラムを乗せることもアートです。
ストーンも大ぶりの宝石のようなものをギュっとまとめて配置する『ビジューネイル』も1か所入れるだけでとても華やかになります。
自分の得意なものを見つけてサンプルを作り、お客様に提案し、そこから選んでいただければ、施術もスムーズです。
このように、絵が苦手でも解決策はたくさんありますので、できることからやってみましょう。
サロンワークでの対応
まず、絵が苦手で困ることの多くはサロンワークでのお客様からのオーダーだと思います。
私の今までのお客様の1/3はお仕事の事情などで、アートができない方で、すべての指にアートできる方は1/3くらいでした。
つまり、ネイルサロンにいらっしゃるお客様すべてがアートをするわけではありません。
また、仮にが絵が得意なネイリストでも、描いたことのないアートのオーダーは内心穏やかではないはずです。
そんな時、『できない。』という言葉を使わずにいかに、自分の得意なアート(=お客様に満足していただきやすいもの)を選んでもらうかということも大事だと思います。
やったことのあるアートは比較的うまく仕上げやすいので、いろいろなアートを練習してみるのも自信につながると思います。
自分の技術に自信をもってサロンワークしましょう!
まとめ
もともと絵が上手な人でも、爪に描くことは、狭い範囲のカーブのついたところに描くことになり、紙に描くのとは勝手が違います。
なので、絵が上手でも下手でもネイルに関してはスタートは一緒です。
思い込みすぎず、練習もサロンワークも楽しみましょう!